
岐阜大学工業倶楽部会長
花﨑 雅彦
(工化 S.57)
岐阜大学工業倶楽部会員の皆様には、ますますご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。平素より工業倶楽部の活動に対し、ご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。会長を拝命して一年が経過しました。この一年間、理事・役員の皆様、各支部の皆様、そして大学関係者の皆様のご協力をいただきながら、工業倶楽部のさらなる発展に向けた改革に取り組んでまいりました。
昨年度の会報では、工業倶楽部を取り巻く課題と改革の必要性についてお伝えしました。今年度は、その改革を具体的な行動へ移す一年となりました。現在、本部では「構造の転換」「ツールの転換」「役割の転換」の三つを柱として改革を進めています。規約や組織運営の見直し、会員情報管理方法の改善、電子会報やホームページの活用など、時代にふさわしい工業倶楽部を目指し、一歩ずつ具体的な取り組みを進めています。
私が工業倶楽部の価値として最も大切にしたいのは、「人と人とのつながり」です。在校生にとって工業倶楽部は、社会で活躍する先輩方と出会い、将来を考えるきっかけを得る場です。一方、卒業生にとっては、母校の現在を知り、旧友や後輩と再びつながり、新たな交流を育む場でもあります。世代を超えて学び合い、支え合えることこそ、80年以上にわたり工業倶楽部が受け継いできた大きな財産ではないでしょうか。社会に出ると、人との出会いやつながりが、新しい仕事や挑戦につながる場面を数多く経験します。工業倶楽部は、卒業生同士、そして在校生との新たな出会いを生み出す場でもあります。この「つながり」が一人ひとりの成長につながり、やがて新しい仕事や社会への貢献へと広がっていくことを願っています。
こうした考えのもと、今年度は新たな試みとして工学部学生自治会との懇談会を開催しました。学生の皆さんから工学部の環境や学生生活について率直なご意見を伺うとともに、工業倶楽部の活動についても意見交換を行いました。まだ始まったばかりの取り組みですが、在校生と卒業生を結ぶ新しい架け橋となり、将来にわたって工業倶楽部を支える大切な財産になることを期待しています。
また、ホームカミングデイでは工業倶楽部企画を実施し、多くの卒業生の皆様にご参加いただきました。研究室や大学の近況を知り、卒業生同士が旧交を温める機会となり、多くの皆様からご好評をいただきました。このような交流の場を継続していくことも、工業倶楽部の重要な役割であると考えています。さらに、西濃、関東、関西、中部をはじめとする各支部では、それぞれの地域に根ざした講演会や見学会、交流会など、特色ある活動が継続されています。本部の活動だけでは築くことのできない地域のつながりを支えていただいている支部役員の皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
工業倶楽部は、卒業生のためだけの組織でも、在校生だけの組織でもありません。卒業生、在校生、大学を結び、「人をつなぎ、未来をつなぐ」組織です。そのつながりが新しい価値を生み、母校の発展、そして社会への貢献へとつながっていくことを願っています。会員の皆様には、ぜひ本部や支部の活動、交流行事にも積極的にご参加いただき、新たな出会いとつながりを広げていただければ幸いです。
工業倶楽部は80年以上の歴史を持つ組織です。その歴史を大切にしながらも、次の時代を担う若い世代へバトンをつないでいくことが、私たちの責任であると考えています。今後とも工業倶楽部への変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。